2/17㈬から、レント(受難節)に入りました 2021.2/21㈰

≪今週のみ言葉≫

「手で水をすすった300人で、わたしはあなたがたを救い、ミディアン人をあなたの手に渡す」士師記7章7節

説教題:信仰の勇士 聖書:士師記7章1~8節、16~22節

 勇将ヨシュアの死後、(ヨシュアは110才、BC1390年で召天)、イスラエルは暗黒時代を迎えます。450年の間に100年間は神に背いた時代でした。7回の背信のたび毎に神は士師(救い手)を14名備えられました。第2回目の背信時に神が備えられた士師(Judge)が、第6番目の「ギデオン(BC1191~1151年)」でした。次週学ぶサムソンは最後、第7回目の背信の時用いられた第14番目の士師でした。背信のたびに神は異教の民の手でイスラエルを圧迫されました。ギデオンは、ミディアン人の手からイスラエルを救うために用いられました。

 Ⅰ.憶怯なギデオン(神の選びと配慮)

「イスラエルの子らは、主の目に悪であることを行った。そこで主は七年の間、彼らをミディアン人の手に渡された。」(6・1)イナゴの大群のように押しかけて来たイスラエルの地を荒らすミディアン人のゆえにイスラエルは主に叫びました。主が心を留め選ばれたのがギデオンでした。彼はミディアン人から隠れるためにぶどうの踏み場で小麦を打っていました(6・11)。そこへ、主の使いが現われて彼に言いました。「力ある勇士よ。主があなたとともにおられる。」(6・12)「大勇士」(同、口語訳)’thou mighty man of valour'(英欽定訳) その語りかけに対して、「私の氏族はマナセの中で最も弱く、そして私は父の家で一番若いのです。」とギデオンは言いましたが、「わたしはあなたとともにいる。あなたは一人を討つようにミディアン人を討つ。」との主のことばでした。ギデオンはささげものを焼き尽くされたことによって、語られたお方が主であると認めました。ギデオンはなおも主からの確信を求めます。羊の毛だけが乾いているように、次は羊の毛だけに露が降りているようにと!主はそのようにされギデオンを確信づけられました。神の選びの不思議と配慮に驚きます。

 Ⅱ.ギデオンと勇士たち(神の精兵と戦略)

「少なすぎる」これはしばしば人が思い語る言葉。「多すぎる」これが神の思い、ここで語られたことばでした。ギデオンと共にいた兵士の数は32,000人でした。敵は13万人以上でした(8・10)。普通なら、もうこれだけで勝ち目はないと思う筈です。しかも主は「だれでも恐れおののく者は帰り」(3)と言われ、23,000人が離れ、残るは10,000人となりました。それでも「兵はまだ多すぎる」(4)と言われ、水辺での選定となります。犬がなめるように舌で水をなめる者、膝をついて飲む者たちは帰るように。「すると、手で口に水を運んですすった者が300人であった」(6)。主はこの戦闘に備えていた300人を精兵として用いると言われました。その夜、主はなおギデオンの内にある恐れを見抜いて、従者プラと共にギデオンを敵の陣営に導かれ、一人の人の「夢とその解釈」を聞かせて確信を与えられました(9-15)。精兵たちは角笛と空の壺、そしてその中にたいまつを入れたものを携えて、3隊に分かれて夜襲をかけたのでした。「主は陣営全体にわたって同士射ちが起こるようにされた」(22)ので、敵は逃げ、イスラエルは追撃し、大勝利をおさめました。神は弱い者たちを『信仰の勇士』とされて、ご自身の栄光のために用いられるお方です。

<お知らせ>

▷レント(受難節)は、2/17㈬「灰の水曜日(Ash Wednesday) 」から、6回の日曜日を除く40日間で悔い改めと克己の期間とされ、キリストの十字架を偲びつつ過ごします。今年は2/17㈬~4/3(土)で、4/4(日)がイースター(復活祭)です。4/1㈭が、洗足日、4/2㈮が受難日となります。

▷春の陽気かと思えば、地震、寒波再来と、なかなかな厳しい2月です。くれぐれもコロナや風邪から守られつつ「いつも喜び、絶えず祈り、すべてのことにおいて感謝」しつつ、主と共に前進しましょう。