卒園・卒業・年度末の月、3月に入りました。2021.3/7(日)

≪今週のみ言葉≫

   「よくやった。良い忠実なしもべだ。」 マタイの福音書25章21節

説教題:『タラントを活かす』

聖 書:マタイの福音書25章14~30節

「イエスがオリーブ山で座っておられると、弟子たちがひそかにみもとに来て言った。『お話しください。いつ、そのようなことが起こるのですか。あなたが来られ、世が終わる時のしるしは、どのようなものですか。」(マタイ24・3) この質問に答えて、24章25章が語られました。この「タラントのたとえ」はキリストの再臨を待ち望む民の歩み方を示すものであり、私たちの人生の決算の時でもあります。「天の御国は、旅に出るにあたり、自分のしもべを呼んで財産を預ける人のようです。」(14)「旅に出る」とは、イエス様が十字架の贖いを成し遂げて、父のみもとに昇天されたことを指します。「さて、かなり時がたってから、しもべたちの主人が帰って来て彼らと清算をした」(19)とは、キリストの再臨を示しています。財産を預けられたしもべたちとは私たちのことです。

Ⅰ.忠実なしもべ(16.17,20~23) 「タレント」とは「才能のある人」のことですが、ギリシャ語の「タラント」からの派生語です。当時のお金の単位の一つで、1タラントは今の日本のお金でいうと、約6千万円相当です。ですから2タラントは1億2千万円、5タラントは3億円にあたるかなりな額です。「彼はそれぞれの能力に応じて、一人には五タラント、一人には二タラント、もう一人には一タラントを渡して旅に出かけた。」(15)とあります。一人一人を良く知った上で、このようにされたのでした。「五タラント預かった者は出て行って、それで商売をし、ほかに五タラントもうけた。」同じように、「二タラント預かった者も他に二タラントもうけた。」(16,17)のでした。清算時に、二人は2倍にしたものを差し出した時、主人からのよいお言葉がかけられました。「よくやった。良い忠実なしもべだ。おまえはわずかな物に忠実だったから、多くの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ」(21,23)と。五タラントも二タラントも主人の目から見ればわずかな物であったのです。その主人の言う「多くのもの」とは想像しがたい莫大なもの!キリストと共に天の御国を支配する特権の大きさを思わせるところです。

Ⅱ.不忠実なしもべ(18,24~30)

一タラントを預かったしもべは主人について大きな思い違いをしていました。厳しい主人と思い恐怖心から一タラントを地の中に隠しておいたのでした。主人は彼に答えました。「悪い怠け者のしもべだ。」(26)「それなら、おまえは私の金を銀行に預けておくべきだった。そうそれば、私が帰って来たとき、私の物を利息とともに返してもらえたのに。」(27)と。「かなり時がたってから、しもべたちの主人が帰って来て彼らと清算をした。」(19)とありますから、相当の利息がついたはずだったのです。この主のたとえから私たちは何を学ぶべきでしょうか。神様はすべてのクリスチャンに「タラント」(才能、賜物)を与えていて下さり、そしてそれを忠実に活用してほしいと願っておられます。神様は共に喜んで下さるお方です。最大の奉仕は、礼拝すること、教会で共に祈ることです。そして、それぞれの賜物を活用して、教会の建て上げ、宣教と救霊のために用いていただく事です。「よくやった。良い忠実なしもべだ。~主人の喜びをともに喜んでくれ」(21,23)との御声を聞く時を思いつつ、地上の歩みを進めましょう

<お知らせ>

▷今週3/11(木)で、東日本大震災から丸10年となります。多くの方々が悲しみ、苦しみ、痛みの10年を過ごしてこられたことを忘れてはならないと思います。なお祈り、できる事をさせて頂きましょう。

▷3/10(水)14:30~16:30の予定で、いのちのことば社「ゴスペルボックス」が当教会にて、販売して下さいます。どなたも大歓迎です!