第Ⅱアドベント礼拝でした。2023.12.10(日)

≪今週のみ言葉≫

「ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。」イザヤ書9章6節

   説教題:『メシア預言』   聖書:イザヤ書 9章1~7節

 続いて、イザヤによる『メシア預言』です。1節の辱めを受けた地、「ゼブルン」と「ナフタリ」は、ガリラヤ湖西北にある地方で、B.C.734~732年、アッシリアの侵入によって大打撃を受けた北王国の領土でした。その南に位置する「海沿いの道(メギド)」「ヨルダンの川向う(ギルアデ)」、「異邦の民のガリラヤ」は栄誉を受けるとあります。その地に「大きな光」が見られ、「光り輝く」(2)と言われます。この光はメシアを指します。【「見る・・・輝く」言語では完了形。預言者的完了と呼ばれる。実際は将来のことも、預言者の目には既に起こったことのようにはっきりと見えているのである。】(『牧羊者』P.67) その光として来られるお方がどのようなお方かが、6節に記されています。

Ⅰ.ひとりのみどりご 暗闇の地、死の陰の地にお生まれになる「ひとりのみどりご」です。【ある日、赤ちゃんが若いお母さんの背に負われている姿を見かけました。ぐっすりと眠っています。頭をお母さんの背にもたせかけ、両腕と両足は、お母さんの歩みのリズムに合わせて、ぶらぶらと揺れていました。全く委ねきった姿でした。みどりご ー自分では何一つできない存在。全面的に母に依存している存在。全能なる神のひとり子なるお方が、何ひとつ自分ではおできにならない存在となり、マリアとヨセフに、いえ、神のみこころと御手に全面的におゆだねになったのです。】(『神と共に歩む日々』12/1分より)このみどりごが「私たちのために」生まれ、男の子が「私たちに」与えられました。「ひとりのみどりごがわれわれのために生まれた。ひとりの男の子がわれわれに与えられた。」(口語訳)

Ⅱ.その名は「平和の君」  「主権はその肩にあり」この方は、王の王、主の主なるお方で、全世界、全宇宙、全歴史を治められると共に、まことに小さな私の生涯をも、良きに統べ治めて下さるお方なのです。「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。」(ローマ人への手紙8章28節)何という信仰の幸い!「不思議な助言者、力ある神、永遠の父」と、味わえば圧倒されます。そして「みどりご」の姿に反映されている「平安」を思う時、特質のクライマックス(頂点)が「平和の君」でしょう。一つには、このひとり子キリストご自身に内在される「神の平和」(ヨハネ8・29)、もう一つには神との平和を回復して下さる唯一のお方(エペソ2・14)。さらには人々との平和を保ち、平和をつくり出す神の子とさえされるのです。「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。」(マタイの福音書5章9節)。

  <お知らせ>

▷12/3(日)第Ⅰアドベント聖日の夕、「クリスマスイルミネーション点灯式礼拝」を行いました。以後、毎晩17:00~22:00ツリー型のイルミネーションと、礼拝堂の壁に大きな星がキラキラときれいに輝いています。クリスマス前になぜ「電飾」?と思われる方がおられたら、「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」(ヨハネの福音書8章12節)と言われたキリストが、救い主としておいで下さったのだと知ってほしいと祈ります。

▷今も暗闇の世です。このアドベント・クリスマスに「まことの光」なる救い主キリストと出会い、新しい人生に入られる方々が、諸教会を通して起こされますようお祈りします!