花泥棒 I ランタナ


 昔の35mmカメラの標準レンズだと、最短撮影距離が距離計連動式で0.9mとか、一眼レフで45cmとかになり、花を撮る場合は被写体との距離が離れてしまいアップでの撮影ができません。ところが、近頃ではスマホで、(かなり広角ではありますが)数cmまで近寄れ、簡単にアップでの写真が撮れてしまいます。また、ミラーレスやデジ一にしても、レンズの近接撮影能力が上がり、望遠域でも数十cmまで近寄れるため、気軽に花の小さな植物でも撮れてしまいます。


 ちょっと外に出たときにも、道端に咲いている花や近所の花壇の花に目が向くようになりました。もともとモノクロを中心に写真を撮っていて、色より形やコントラスト、グラデーションが撮影の基準になっていたので、色の表現力が大きな要素を占める花にはそれほど興味を持てなかったのですが、デジタルカメラで撮影し始めると、鮮やかな色彩をかなり自由にかつ綿密にコントロールできるようになり、スナップで花の写真を撮るのが楽しくなりました。
 ランタナは、秋が深まっても花を咲かせていますが、夏に近づくこの季節の直射光の下では、これから生き抜いていく強い生命力を感じさせてくれます。ミントの葉のような柔らかな葉っぱもきれいです。


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